ささっと終わらせよう!読書感想文!

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こんにちは。ILab_02です。

夏休みは楽しい反面、作文などの夏休み独自の宿題に苦労する…という経験は誰にでもあると思います。夏休みの最終日に真っ白な原稿用紙に向かって頭を抱える…というのはもはや夏の風物詩かもしれません。

特に、読書感想文は苦労の種の代表格といっても過言ではないでしょう。ネットでも「読書感想文 書き方」で調べるとたくさんのサイトが出てきます。中には読書感想文の執筆を代行したり、穴埋めするだけで感想文ができたり…なんていうのもあるようです(賛否両論あると思いますが、私はこういったサービスを使うのは若干後ろめたさがあります)。

とはいえ、せっかくの夏休みです。読書感想文なんてものはささっと終わらせて、心配事なく夏休みが過ごせたらいいですよね。そこで今回は読書感想文をささっと終わらせるコツを紹介したいと思います。

※これ以降の記事は読書感想文に悩んでいるご本人を対象にしていきますが、読書感想文に悩むお子様がいるご両親の方にとっても参考になると思います。立場はどうであれ、読書感想文に悩む皆様の助けになれば幸いです。

読書感想文は何が大変なの?

早速コツを…の前に、まずは敵を知りましょう。そんなこといいからコツだけ教えて!という方はこの部分は読み飛ばしてもらって構いません。

読書感想文が苦労する宿題の代表として君臨している主な理由としては、以下の2つがあると思います。

  1. そもそも本を選ぶ・読むのが大変
  2. 本を読んでも作文につなげられない

1については、特に普段本を読まない方には深刻な問題ではないでしょうか。何か本を読んで感想をかけと言われても、何を読めばいいのか…と作文を書く以前のところで挫折する人もいると思います。とりあえず有名な本を手に取ってみるも、興味がなければ読み進めることができません。「本を読まないと作文が書き終わらない」というだけで負担に感じるでしょう。

ただ、本を適切に選ぶことができれば、そのあとの作文が楽に書けるのも事実です。本を選ぶコツについても紹介していきます。

1をクリアしてさぁ書くぞ!となっても、いざ原稿用紙を前にするとどうやって…?となる人が多いです(これが2番目)。とりあえず感想を書いてみるものの、読み返すと「おもしろかった」「楽しかった」「心に残った」の繰り返しになっている…なんてこともあるでしょう。

また、大抵の場合は”読書感想文は原稿用紙X枚(以上の場合も)”と枚数が決められていることが多いです。が、ただ感想を並べていくだけでは、なかなか枚数が埋まっていきません。枚数が埋まらないので、読み返し、印象的なことを書き、それでも枚数が埋まらない…の繰り返しでは嫌になってきます。

作文の書き方はある程度パターンがあります。パターンにあてはめて書いていけば、あまり悩まず終わらせることもできるはず!だと思います。こちらももちろん紹介していきます。

本をどう選ぶか

多くの場合、読書感想文の本は何でもいいと言われます(課題図書で書くように言われている場合はここは飛ばしてください)。こちらでは、読書感想文につなげやすい本の選び方について紹介していきます。

おすすめの方法

読書感想文の本を選ぶ上で大切なことは、本のおもしろさももちろんですが「作文にしやすいかどうか」です。いくらおもしろい本と思った本でも、原稿用紙数枚分感想が書けなければ意味がありません(これはあくまで読書感想文のための本という観点で言っています。おもしろいと思ったらどんどん本は読めばいいと思います)。

では、作文にしやすい本というのは何かというと、自分と共通点がある本だと思っています。例えば、自分も主人公と同じ野球部員!・自分と主人公の歳が近い!・舞台が地元!などです(特に部活はおすすめです)。言い換えれば、自分と主人公を置き換えやすい本です。

なぜかというと、自分と対比することができるからです。自分と共通点があればあるほど興味も持ちやすくなるので、スムーズに本を読むことができます。さらに、これは作文の書き方のところでも説明しますが、「自分ならどう思うか」「自分は主人公と同じ・違う考えだ」ということを考えながら読むことができれば、それがそっくりそのまま作文になります。自分と主人公を置き換えやすい本であれば、本を読む上でも、作文を書く上でも、あまり苦労せず進めることができると思います。

そもそも本を全く読みたくない場合…

普段本を読まないし、本は全く好きじゃない・活字を追うのが苦痛という場合は、映像化された作品から選んでみることをお勧めします。有名どころを挙げると、某魔法使いの話などです。

理由は単純で「本を読まなくても映像化された作品を見れば、ある程度の内容がわかるから!」です。あらすじを検索する手段もありますが、内容の全体をつかむには限界があります。その反面、映像化された作品であれば大筋は外さず作られている場合がほとんどですし、見るのにかかる時間もそれほど多くはありません。本を読むことが苦手な人は、本を読むより映像で見たほうが時間を短縮することができると思います。

一方でデメリットもあります。本が映像化される場合には、細かい描写やストーリーが微妙に変更されることがあり得ます。映像化された作品で内容を把握し、この場面のここがよかった!と細かいところについて書いたら、原作の本にはその描写がなかった…なんてことが起こる可能性もなくはありません。映像化された作品から本を選ぶ場合は、大筋や代表的なエピソードをピックアップして書く必要があります。

切羽詰まりすぎて映像化された作品を見る時間もない!という場合は、伝記から選べばスムーズだと思います。代表的な人物は大抵歴史の授業で習っていますし、そうでなくても伝記は結構漫画があります。手早くその人物の生涯を把握することができるので、特に時間がない+本を読みたくない場合はおすすめの方法です。ただ、世の中には読んだ本として漫画を出すと(伝記なのに)嫌な顔をする先生もいますので、そのへんは先生の好みも伺いながら選んでみてください。

好きな本がある場合…

逆に結構本は読んでいて、とても好きな本がある人もいると思います。そのこと自体を否定するつもりは全くありません。本が好きならどんどん読めばいいと思います。

ただ読書感想文という観点では、自分がとても好きで思い入れのある本で書くことはあまりおすすめしません。書きたいことがありすぎてうまくまとまらないことが多いからです。自分の好きな本には、思い入れのあるエピソードやキャラクターがたくさんあると思います。それらを理由からすべて挙げていると作業量がものすごいことになりますし、作文全体にまとまりがでなくなってしまいます。また、これは人によるのかもしれませんが、自分の好きな本で感想がうまく書けないとへこむこともあります(経験談)。

結構本を読む場合は、おすすめした方法以外にも

  • 課題図書から興味の持てるものを選ぶ
  • ニュースになっている事柄のうち興味が持てる話題と関連する本を選ぶ(例えば今だとSDGsや戦争など)

などがあります。あくまでも、自分が興味を持てるということが大切です。

読んだものをどう作文にするか

本を選んで、読み終わり、さあいよいよ書くぞ!となっても、いきなり文章を書くことは難しいです。最初は書く内容を箇条書きにしていくところから始めるとよいと思います。箇条書きで書く内容が決まってきたら、箇条書きで挙げた項目について説明し、各要素を文章でつないでやれば作文が完成します。

では、箇条書きをする上でも大切になる、パターンについて説明します。読書感想文は主に以下のパターンに従って書くと良いと思っています。

  1. なぜその本を選んだか
  2. 印象に残ったエピソード1
  3. 印象に残ったエピソード2
  4. (原稿用紙が余ったら書く用)印象に残ったエピソード3
  5. 全体を通してのまとめ

それぞれの詳細はこれ以降説明します。箇条書きを作るときは

  1. なぜその本を選んだか
    • ・・・に興味があったから
  2. 印象に残ったエピソード1
    • XXXのシーン
    • その理由
  3. 印象に残ったエピソード2
    • YYYのシーン
    • その理由
  4. 全体を通してのまとめ

のように、各項目に答えるイメージで作っていきましょう。

なぜその本を選んだか

最初に本を選んだ理由を書きます。伝記で書く場合はその人物を選んだ理由になります。

理由は何でも構いません。それこそ、「映画で見て感動したから原作となった本を読んでみようと思った」「家族に勧められた」でもよいです。ただ、掘り下げられる理由であることが望ましいです。

例えば、映画で見たから原作となった本を読んでみようと思った場合、映画の何がきっかけで本を読もうと思ったのかなどを掘り下げて書きます。具体的には

  • 映画で見たとき主人公と友人が仲直りするシーンに感動した → 本では2人の友情がどのように描かれているか気になった
  • 飛行機が飛び立つシーンで実際に飛行機に自分が運転しているみたいだった → 本でも同じような臨場感が得られるのかな?と思った
  • この映画がすごく好きで何回も見ている → 時間の取れる夏休みに本を読破しようと思った

など、なるべく自分の感想と照らし合わせながら書くことがポイントです。自分が思ったこと、経験したことであればあるほど書きやすいです。

自分と共通点がある本を選んだ場合は、より理由が書きやすくなると思います。例えば、自分も主人公と同じ部活動をしていたのであれば、それがそのまま本を選んだ理由になります。自分の部活のことを簡単に説明すると(担当している役割や直近の試合の結果など)、理由を掘り下げることができます。

印象に残ったエピソードと理由

次に印象に残ったエピソードと理由を書きます。これが読書感想文のメインパートになります。基本的には、心に残ったエピソードを挙げる→どうして心に残ったかを挙げる の順に書きます。

印象に残ったエピソードの選び方ですが、基本的には理由につなげられればなんでもいいです。一般的には、本の中で大きく取り上げているエピソードを選ぶと書きやすいです。

エピソードが決まったら次は理由を書きます。理由の組み立て方ですが、まず「なぜ?」とどんどん掘り下げていく形式で理由の骨組みを作ります。例えば印象に残ったエピソードが、主人公が試合でレギュラーになるために毎朝誰よりも早く練習に来るようにしたことだったとします。それに対して、以下のように理由の骨組みを作ります。

  • 理由:毎朝早く練習に来ることがすごいと思ったから
    • → (なぜ?) 毎朝は大変だから
      • → (なぜ?) 自分も以前に同じようにやってみたけど途中であきらめてしまった
        • → (なぜ?) 起きられなかった
        • → (なぜ?) 練習してもどうせ無理だと思っている自分がいた
          • → (なぜ?) 同級生の方が上手だったから

上の例のように自分の経験を語ることができると、理由の骨組みはかなり作りやすいです。本を選ぶとき、自分と共通点がある本を選ぶとよいといったのはこのためです。自分なら同じようにする・しないからスタートして、自分の考えを書いていくだけで1つの理由になります。また、例のように「自分なら同じようにはしない」を理由にした場合は、なぜ本の中ではそうなっていないのかを書いてみるとそれも十分な理由になります。

  • 理由:毎朝早く練習に来ることがすごいと思ったから(自分ならしない)
    • → (主人公はどうしてそうした?) 諦めたくなかったから
      • もしレギュラーに選ばれなくても頑張ったことは無駄にはならないと思っていた
        • 結果を先に考えるのではなく、今努力するところが自分と違う:大切

理由の骨組みができたら、あとはそれを文章にしていくだけです!例えば2つ上の理由の骨組みをそのまま文章にしていくと

主人公が試合でレギュラーになるために毎朝誰よりも早く練習に来るようにしたところが印象に残りました。毎朝早く練習に来ることがすごいと思ったからです。私も主人公と同じXX部ですが、毎朝早く来ることを続けるのは大変だと思います。私も〇年生の時、少しでもうまくなりたくて毎朝早く練習に来ようと決めました。しかし、…

こんな感じになり、なんだか作文っぽくなります。

自分の経験を理由に書くことができれば、基本的に自分のことを書けばいいだけになります。書くために何度も本を読み返す必要がなくなるのもメリットの1つかなと思います。

全体を通してのまとめ

印象に残ったエピソードを書いて、原稿用紙の残りが1/3くらいになったらまとめに入っていいと思います。まとめでは、印象に残ったエピソードの概要をまとめて締めの一言を書きます。

印象に残ったエピソードを再度挙げてもいいですし、理由の部分から抜粋しても構いません。例えば、

私はこの本を読んで、「(印象に残ったエピソード1)」のシーンから「(印象に残ったエピソード1の理由)」ということを学びました。私も主人公のように…となりたいです。また、…(印象に残ったエピソード2についても同様に書いていく)

こんな感じで作文のメインパートをざっくり書いていきます。

締めの一言も何でも構いません。「また読みたいです」でも「私はこの本のXXXのようになりたいです」でも…、印象に残ったエピソードのまとめとつながっていれば特に問題ありません。かっこよく(?)締めたいのであれば体言止めか、自分への呼びかけ(がんばろう!みたいな)で終わるのもありです。

最後に…と番外編

ここまで、読書感想文を書くためのコツを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。少しでも「できるんじゃないかな」という気持ちになっていただけたら幸いです。…これだけ書いてきましたが私は読書感想文なんてものは不要なのでは派です。作文を書くために無理に本を読ませなくてもと思っています(だからこそみんなどんどん読書しなくなる…?)。せっかくの夏休みなんだからそんなことをするよりは、漫画を読むでも虫取りでもゴロゴロダラダラでも構わないので、自分のやりたいことをやったらいいじゃないか!と思っています。ですので、宿題はコツに頼りながらささっと片付けて、夏休みを楽しみましょう!

最後に番外編として、読書感想文以外の作文でも困っている方の助けになるかもしれないコツを記載しておきます。

  • 思い出系作文
    • 5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を詳しく書く
    • 思い出のキーワードから気になることを書いて話を膨らませる
      • 花火:どうしてあんなにきれいなのか調べてみた
      • 旅行で行った場所:名産品は何があるのか調べてみた
  • テーマが決まっている系作文(人権とか)
    • そのテーマに沿った最近のニュースを入れ込む
    • 自分の経験を語ることができる話題を選ぶ

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